着付け教室へ通ったのに着物が着られない5つの理由
着付教室へ通ったのに着物が着られない理由は、ズバリ下の5つです。
着物が着られない理由
① 着付教室自体の指導方法が古い
② 上達させないカリキュラムを組んでいる
③ 難易度の高い「古典着付け」で指導している
④ 着付けの指導方法が確立、統一されていない
⑤ 指導している講師の技術不足
の5つです。
① 着付教室自体の指導方法が古い
戦後から着付け教室が普及しだしました。そこから60年近くになりますが実は着付け教室の中には、全く昔の着付け指導方法のまま、指導している着付教室もあるのです。
生活の変化、着物、帯の材質の進化、何より着付け小物の進化。衿の出し方、帯のお太鼓の形、大きさなど、時代を経て着物と着付にも変化が見られます。
しかし着付け教室の中には、頑なな着付け教室もあり、何十年前の指導方法をそのまま続けて、結果として高い授業料を払っているのに着物が着られない。こんなことが実際にあるのです。前学院からあわせて、当学院に以前、着付け教室に通っていたけど、着られなかった。という着付け教室名も決まっています。
具体的には公表はできませんが、着付け教室自体の指導方法が古いので、着付け教室に通ったのに着物を着ることができない。ということがあるというのは、事実です。
② 上達させないカリキュラムを組んでいる
着付教室は、授業料、認定料をいただいて成立しているものなので、長く続けてほしいのが本音です。
当学院も同じ。ですが、これは着付け教室に限ったことではなく、スクール全般に言えることですがあえて、上達させないカリキュラムを組んで、長く在籍をしてもらう。という手段をとっているところも見られます。
時代に逆行した考え方なのですが、こういう着付け教室があるというのも、事実です。
③ 難易度の高い「古典着付け」で指導している
腰ひもの使用頻度と手順を、着付け道具で減らしていくのが「現代着付け」 腰ひもを中心としてクリップやウエストベルトを使用しないものを「古典着付け」で大別されますが、難易度としては「古典着付け」の方が圧倒的に難しいです。
料理で例えると、すべて包丁のみで調理するのとおなじで、スライサーや、圧力鍋など、好みにもよりますが、使った方が圧倒的に楽な道具が存在します。ただ、「器具を使わない手結び」という謎のキーワードが好きな方は頑なに腰ひもをこだわり方が多く、自分の好みだけなら、いいのですが、指導として、「古典着付け」からはいってしまうと、覚えるのに難易度が高いのは間違いありません。自分の確固たる信念で「古典着付けがいいんだ!」という方以外は、最初に学ばれるのは現代着付けをお勧めします。
青華きもの学院は、紹介にあるように古典着付けも現代着付けも両方指導しています。
しかし、初心者に指導しているのは現代着付けです。古典着付けは、と伝統文化である着付けの技術保存として継承をしています。
④ 着付けの指導方法が確立、統一されていない
着付けの指導方法が確立、統一されていない着付け教室は大変多く、指導要綱もない。講師養成科もない。
そもそも、外注着付け講師が主体。の教室は、指導方法がバラバラで、大宮校は前結び。横浜校は後結び。新宿校は現代着付け。
池袋校は古典着付け。こんなトンデモ教室があるのも事実。「自分が着物を着られればそれでいい」という安易な言葉に騙されてはいけません。
それは習う方の理屈であり、教える方の理屈ではありません。
自分自身が着付けをスキルとして身につけ、将来、着付け講師、着付師として考えておられるのでしたら、こういう教室に長く通われることはお勧めいたしません。
⑤ 指導している講師の技術不足
残念ながら着付け教室に限らず、どんなスクールでも技術不足の方はいます。着付け教室はなぜか、個人運営がもてはやされる傾向があります。
個人=技術が高い。ということは全くありません。しかしこればかりは、自分の運と相性次第ですので、なるべく自分に合った講師の先生を見つけられるといいですね。
いきなり着付け教室に通うのはちょっと。6~12回のコースでも不安という方は、青華きもの学院の1回90分 ワンコインレッスンがお勧めです。
1回90分で手ぶらでOK。着付初心者を対象に15分で着物を着るプロセスをレッスンします。また講師に、自分の持ち物のことや、TPOのこと、着物と着付で気になることは90分内でしたら、何でも聞いて大丈夫。大変お得な授業です。
皆様のお役に立つ過去の記事はこちら。 着付け教室へ通ったのに着物が着られない5つの理由 初心者向け「着付上達のコツ 着付けは独学で学べる? 着付け教室を選ぶ5つのポイント 着付け教室が解説 着付け教室が解説。「教え方が上手い着付け講師の特徴」