
この記事は、着物を着て
「雨の日」または「雨予報」でお出かけする際に
悩んでいる人向けに書かれた記事になります。
着物を着て、食事会や歌舞伎などの際、残念ながら雨予報の日の場合、
「雨の日に着物を着るのは大変そう…」と思っていませんか?
最近は、優れた素材がたくさんあり、
雨の日でも着物を着て出かけることが
可能になりました。
確かに、雨の日は着物が濡れたり汚れたりする心配がありますが、
いくつかのポイントに注意すれば、
雨の日でも着物でのお出かけを安心して楽しむことができます。
着物選びのポイント
- 素材:
- 雨の日は比較的雨に強い素材の着物を選びましょう。
※ 西陣御召や塩沢絣など糸に強力に撚りをかけているものは
縮みやすいので注意が必要です。
- 正絹の着物や帯を着る場合は、
事前に撥水加工をしておくと安心です。
- 雨の日は比較的雨に強い素材の着物を選びましょう。
- 丈:
- 雨の日は、着物の裾が濡れないように、
少し短めに着付けるのがおすすめです。
- 雨の日は、着物の裾が濡れないように、
雨対策の必須アイテム
雨コート:
- 着物全体を雨から守るために、雨コートは必須アイテムです。
左はオーダーの雨コート 右はプレタの雨コート雨コートは対丈といい、
着物を完全に覆う形のコートです。
オーダーが望ましいですが、プレタの雨コートもたくさん販売されているので
まずはプレタの雨コートを1枚持っておくと安心です。 - 晴雨兼用のシースルーコート
こちらは晴雨兼用のシースルーコート。
糸が防水糸できていて反物の状態から自分の寸法で仕立て可能。
弱雨なら防水します。
真冬以外はほぼ着用することが可能で小雨なら安心。
着用範囲の大変広いコートになります。
- 着物全体を雨から守るために、雨コートは必須アイテムです。
- 草履:
- 雨草履や、雨の日でも安心して履ける草履を選びましょう。
- 雨草履カバーは、外れやすく、着付初心者には難しいので、
できたら雨草履の用意をお勧めします。
雨草履は、あまり安いものを購入してしまうと
草履底と台がすぐ剝がれてしまうため、しっかりしたものを
購入するのがお勧めです。
- 傘:
- 着物が濡れないように、大きめの傘を選びましょう。
雨の日の着付けと所作
裾上げ:
- 着物の裾をクリップで上げておくと、泥はねや水はねを防ぐことができます。
上記の写真のように、着物クリップで上げておきます。
洗濯バサミで着物クリップの代用はできませんのでご注意ください。
きちんと着物を着ようと思っている方は、着付クリップの代わりに洗濯バサミを
しようすることはお勧めいたしません。
くわしくは、着物クリップ「現代着付」を参照してください。
- 着物の裾をクリップで上げておくと、泥はねや水はねを防ぐことができます。
- 歩き方:
- 歩幅を小さく、ちょこちょこと歩くようにすると、裾が濡れにくくなります。
- 地面の水たまりにも注意して歩きましょう。
- 濡れてしまった時の対処法
- 早めの対処:
- もし着物が濡れてしまったら、できるだけ早く水分を拭き取りましょう。
- 乾いたタオルで優しく押さえるように拭き取るのがポイントです。
- 絶対に着物や帯をこすってはいけません。着物や帯はスレに弱いので要注意です。
- 陰干し:
- 濡れた着物は、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
- 直射日光は変色の原因になるので避けてください。
- 専門家へ相談:
- 自分で対処できない場合は、着物クリーニングの専門店に相談しましょう。
着物の洗いは、洋服のクリーニング店ではなくきもの専門店に出すのがお勧めです。
- 自分で対処できない場合は、着物クリーニングの専門店に相談しましょう。
まとめ
残念ながら、着物でお出かけの日が雨だとしても、
雨コート、雨草履、着付クリップがあれば
着物でおでかけすることが可能です。
巷では、羽織をお勧めされることが多いですが
着用範囲と汎用性から考えるならそろえるべきは、
羽織よりコートです。
気になる方は、着付初心者にお勧めなのは羽織より和装コート
の記事をご覧ください。
着付初心者は、最初からおしゃれ重視より汎用性が大事です。
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