
この記事は、着付け初心者が着付けを学ぶ上で何から学べば
いいのか悩んでいる方向けに書かれた記事になります。
着物と帯にはいくつかの種類があります。
おすすめは着物+名古屋帯の結び方から学ぶことです。
着物を学ぶ上で、まずは浴衣から。
とおすすめしたり、数回の無料カリキュラムでも
浴衣を取り入れている着付け教室もありますが
着付けを早く覚えたいのであれば、浴衣から学ぶことを
お勧めしません。
着付け初心者が早く着物を着たいのであれば、
浴衣から学ぶことをお勧めしません。
いきなり着物+名古屋帯の着方から学んで大丈夫です。
その理由は着物を着ることができれば、浴衣を着ることは可能ですが、
浴衣を着ることはできても着物を着ることはできないからです。
浴衣の着こなしは、着物の着こなしと全く別物です。
世間一般のイメージは着物の簡略版が浴衣だと
思いがちですが、浴衣は着物の簡略版ではありません。
浴衣はもともと、湯帷子という寝巻から発展し、
今は夏の風物詩となったものであり、基本は夏限定の
衣服です。そもそも着物の着方と浴衣の着方には下記の違いがあります。
着物と浴衣は以下の違いがあります。
浴衣は原則として長襦袢を着ない。
浴衣はバチ衿。着物は広衿。
浴衣は半幅帯。着物は基本、名古屋帯、袋帯。
浴衣は足袋をはかない。
浴衣は礼装としての着用は不可。
浴衣は、肌着の上に浴衣を着るため、長襦袢を着ません。
着付けは肌着と補整→長襦袢→きもの→帯と4パート
ありますが長襦袢までで着付けの要素が50%を占めます。
着付けは長襦袢までの土台づくりが大事なので、
浴衣の着付けから始めてしまうと補整→長襦袢までを学びません。
また長襦袢の着付けには衿付けという、着付けでは必須の
項目もありますが、浴衣では衿付けも学びません。
最近は、浴衣も進化して着物といっても差し支えないものもあり、
浴衣の下に長襦袢を着て、着物のようにする。という着付けの方法もありますが
これは基本を踏まえたうえで行う方がおすすめです。
浴衣バチ衿といい、広衿を半分に折った状態で縫い留めた衿の仕立てです。
着物は広衿といい、一般的な衿幅の2倍の幅で仕立てられた衿のことです。
浴衣は普段着のため、半幅帯という普段着用の細帯を使用し、帯締め、帯揚げ
を用いません。
対して着物は、名古屋帯もしくは袋帯を使用し、帯締め、帯揚げを使います。
浴衣を着物風に着こなすという亜流の方法もありますが、初心者の方は、
この亜流の方法で浴衣を着るより、まずはキチンと着物を着るほうがおすすめです。
浴衣は普段着なので着物と違い、素足に下駄が原則です。
着物は、素足ということは絶対にありません。
浴衣がオフィシャルな場で着ることができないというのは、
下駄がサンダルと同じ扱いになるのも一因です。
今は多種多様な着物が存在し、綿着物と浴衣の違いもあいまいになってきました。
ただ綿着物も礼装としては着用しませんので、本気で着付けを学びたいのであれば
着物から学ぶのをお勧めいたします。
現代は忙しい時代です。学ぶ順番が大事です。。
しかし、学ぶことにおいて最も大事なことは
応用範囲が広いものをきちんと学ぶということです。
着物を着ることができれば、浴衣を着ることはできます。
しかし浴衣を着ることができても、
着物を着ることはできません。浴衣の着こなしはまた別物です。
本格的な着物をきちんと学びたいのであれば、
浴衣ではなく着物から学ぶことをお勧めします。
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