
着付け初心者が聞いたら危ない5つのアドバイス
今回は巷にあふれる着付け初心者が聞いたら
危ないアドバイス5つをご紹介いたします。
現代は、SNSが発達し、情報があふれかえる時代になりました。
着物や着付けも様々な情報が発信されています。
当然、質の低い情報やサービスもありまして、
今回は聞いたら危ない5つのアドバイスをまとめました。
衣服は、時代による考え方が反映されます。
現代は、礼装と普段着の境目が曖昧になってきており、近年の急激な高温化によって
袷、単衣、夏物の着る時期の定義も変化してきました。
着物に洋服を合わせる和洋ミックスや着崩しスタイルなど多種多様な提案をされている方も
あり、着物の着用概念は広がったように思えます。
これから着付けを始めようと思う方が一番うのみにしてはいけない言葉の第一位は
「着物はもっと自由でいい」です。
衣服はファッションなので何を着ようと自由です。
自由でいいのですが、車を運転するのには交通ルールがあるように、
最低限のルールを踏まえて、自分がどのように着物を着たいのか?
ここを考えずに着物はもっと自由でいい。を信じて行動してしまうと大変なことになります。
「普通のレベルが下がってきている」とあらゆることで感じていますが、最近は
左前のない優しい世界になればいいのに。と着物の中で一番のNGである左前すら容認してほしい。
というとんでもない主張を発信している方もいますので要注意です。
自由でいいのは基本を踏まえてから。着物や着付けだけでなく、ありとあらゆることに
共通することですね。
パーソナルカラーという自分唯一の色があるということを錯覚させる素敵な言葉を
着物に導入している人もおり、買い物に失敗したくないという消費者心理もついて
着物パーソナルカラーというサービスがあります。
色については、実は個人によって同じ色でも見え方は違うというのは、
科学的に立証されており,色の見え方は極めて主観的なものなのです。
何種類かの色布をあてただけで自分の似合う色がわかるという安易なものに飛びつかないよう注意が必要です。
自分にパーソナルカラーがあって、サービスに満足しているならば個人の自由だと思います。より詳細な解説は
以下よりご覧ください。
パーソナルカラー同様、着物骨格診断なるものも導入されていますが、着物は洋服と違い、
体型を包み込むようにできています。いかなる体系でも着付け技術によって、
綺麗に着ることができることが着物と着付の良さなので骨格を過度に気にする必要はありません。
むしろ、気を付けないといけないのは姿勢、重心、体の動かし方です。
より詳細な解説は以下よりご覧ください。
現代では、情報があふれかえり着物着付けの情報を取得することが容易になりました。
それでもまだまだ本や雑誌の影響は大きく、まじめな人ほど本や雑誌を買って
きちんと実践しようとする方が見受けられます。
本や雑誌に書かれていることが実は最新式では決してありません。
一例をあげると長襦袢に三河芯を付けるという、バイアス衿や衿芯が開発されるまでの
初期の衿付け方法があるのですが、着付け初心者が長襦袢に三河芯を付けるという
方法を実践するとこれだけで挫折する可能性があるので着付け初心者にはこの方法は
おすすめしません。しかし本や雑誌では推奨されることが多いのです。
着付けは残念ながら昔の方法を金科玉条のごとく変えないところが多く、現代では
不合理な方法もいまだにたくさん広まっています。
着付け初心者には判断しづらい部分ですが、いろいろな方法を見て検討してください。
着物を着る前にまず浴衣からと指導しているところがあります。
浴衣は着物の簡易版ではありません。着物と浴衣は形状はよく似ていますが
基本は別物です。
着付けを早くきちんと着たいのであれば、寄り道せずに着物の着付けから始めるべきです。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
② 着物にパーソナルカラーがある。
③ 着物骨格診断。
④ 着付本、雑誌を鵜呑みにする。
⑤ 着付けの練習はまず浴衣から
いかがでしたでしょうか?
着付け初心者が聞いたら危ない5つのアドバイスを紹介しました。
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