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小袖から考える衿の役割

小袖から考える衿の役割

「青華」身体整う着付け教室に新規受講お申込みいただき
ありがとうございます。11月も無事に開講となりました。
今回は、着物の前身である小袖から衿について考察をしてみたい
と思います。

小袖とは?

袖幅がやや狭く袖丈が短い特徴を持つ現在の着物に似た衣服のことです。
詳しく知りたいかたは、小袖と振袖の違いとはをご覧ください。

写真の小袖は、永治屋清左衛門
復元お市の方小袖を着装した時の
写真です。

小袖の数え方は一領

着物の原型である小袖は
一枚ではなく、一領と数えます。
この領について、
東大ファッション論集中講義の
王様のひだ襟を読んで結びついた
ことも含めて考察していきます。

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西洋のひだ襟

西洋の王侯貴族に見られる不思議な装束ひだ襟は、
その昔、西洋は風呂に入る習慣がなく、
布を使って身体をぬぐい、きれいな下着を身につけて
清潔を保っていました。
下着は見えないので、私は清潔にしてますよ。という
アピールのために下着が装飾としてでてくるようになったのが
ひだ襟という形です。

着物の衿

小袖が何故、一枚ではなく一領と数えるのかというと
諸説あります。

① 当時、小袖は領地に匹敵する価値があるとされた。

② 領は漢字を調べると襟元という意味があり、領は
要、重要などの意味がある。古代中国でも襟元を
正すことは重要とされた。
③ 衣服の揃い、かさねという意味

小袖の衣装価値と衿が重要視されていたことは
読み解けます。

ちなみに
洋服は「襟」
着物は「衿」
と記述します。

襟は、きちんとする、清潔である。という意味は東西共通。

着付けでもついつい、着物の着方や帯結びに目が行きがちですが
まず大事は衿付けであり、長襦袢の着方です。
衿付けはどうでもいいから、適当につけて
きてくださいと指導しているところがあるらしいですが
衿付けを軽んじるところは
あまりろくでもないと思っておいて間違いはないと思います。

皆様のお役に立つ過去の記事はこちら。

着付け教室へ通ったのに着物が着られない5つの理由

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