この記事は、着物の着用時期について疑問を抱いている方、
着物の着用時期についてよくわからない方向けに書かれた記事になります。
着物が嫌になる理由の一つとして
着物を着る着用時期があげられると思います。
着物には、袷、単衣、夏物と3種類あり、それぞれ月によって
着る時期が決められています。
従来の着物の着用時期は、とても今の気候に沿ったものではないので
青華きもの学院として、今回、新しい着物の着用時期を提案することにしました。
こちらです。
ポイントは、単衣と夏物の着用時期を大幅に増やしたことです。
結論から申し上げますと
「気温に応じて袷、単衣、夏物の着用を変えていい」
ということです。ただ目安として月ごとに袷、単衣、夏物を振り分けています。
① 現在、決められている着物の着用時期は現代の気候に合っていない。
② 薄物素材の研究が進み、単衣、夏物で着られるものが増えてきた。
の2点です。
一般的に衣替えといえば6月1日からとされていて、
着物もこれに倣って衣替えしてきました。
この決まりは明治5年の「大礼服制」からとされています。
ただ礼服が洋服に定められてからのもので、着物についてではありませんでした。
本来の着物の衣替えのルーツは平安時代までさかのぼり、安土桃山時代にもお触れが
出たとされています。
服についていつの時代も決まりやお触れは出るものの、やはり気温に応じて
柔軟に対応するべしというのは、古来から言われているようです。
あまり堅苦しく決まりを守るとかえって病気を引きおこすことにもなるので
柔軟に対応したらよいとも記されています。
昨今、日本では寒暖差が本当に激しく、従来の着物の着用時期をあてはめて
着物を着ることは現実的ではなくなりました。
最低限の決まりは踏まえつつ、臨機応変に着るものを変えて
着物ライフを楽しんでいければいいですね。
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