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着付初心者に前結びはおすすめしません。着付け教室が解説

着付初心者に前結びはおすすめしません。着付け教室が解説

着付けの帯結びの一つとして前結びがあります。
「前結び」という言葉から、難しい帯結びが前で結んで
簡単にできる!というイメージを抱きがちです。

青華では着付初心者に前結びは推奨していません。その理由を解説します。

 

青華が着付初心者に前結びをお勧めしない理由

 

① お太鼓の形を前で作るだけで他は後ろで結ぶことが多く、

  後結びと何ら変わりがない。

 

② 帯の前の柄を自分の思う位置にだしにくい。

 

③ 帯揚げ、帯締めを結びなおす二度手間。

 

④ 帯を前から後ろにずらすのが前提のため、帯がきちんとしまりにくい。

⑤ 他装に応用がききにくい。

 

① お太鼓の形を前で作るだけで他はほぼ後ろで結ぶので後結びと何ら変わりがない。

 前結びは、お太鼓の形を前で作ることだけが前結びです。

帯締め、帯揚げは後ろで仮結びしておかないといけません。

② 帯の前の柄を自分の思う位置にだしにくい。

 前結びはお太鼓を前で結ぶため、帯の前柄が最初に自分の背中にきますが

帯の前柄を自分の好きな位置に出そうと思うとテクニックが必要です。

前結びを教えておられる前結び着付教室には、前の柄をきちんと出す

テクニックがあるのだと思います。

全通柄だと気にしなくていいのですが、ポイント柄の帯だと前結びは大変。

着付初心者には難しいと思います。

前結びは、帯結びの最初に、前柄が後ろにきます。

③ 帯揚げ、帯締めを結びなおす二度手間。

 

前結びは帯〆、帯揚げを後ろで仮結びしてから最終的に前できちんと結びなおします。

通常の帯結び(後結び)は、前で帯〆、帯揚げを結びますから結びなおすことはなく

一度だけです。

④ 帯を前から後ろにずらすのが前提のため、帯がきちんとしまりにくい。

 

前結びは、お太鼓の形を前で作ってから、後ろに回すために

どうしても帯が緩くなりがちです。

また着物の着崩れの原因にもなります。

前結びの核となる着付け道具の帯板にも様々な形があり、

その問題を克服している前結び用の着付け道具と着付け技術はもちろん、

きちんとした前結びの着付教室だったらあるのだと思います。

⑤ 他装に応用がききにくい。

 

前結びは、従来の帯結びとは違うやり方のため、もし人に着せる他装を

学ぶのであれば、覚える手間は後結びを学んでいる方より時間がかかると思います。

 

結論

 

前結びは、着付けの方法としてはありだと思います。

青華も半幅帯は前結びです。

ただ前結びという言葉のイメージが「帯結び=簡単」では

決してないということです。

前結びだから、着付初心者には簡単ということでは決してありません。

前結びが通常の帯結びに比べて簡単で初心者に向きという証明は、

全く同じ条件の人を何名か指導してみるなどの再現性のある実験などを行って

前結びの優位性を証明しない限り、前結びが通常の帯結びに比べて

初心者には簡単という立証にはならないと考えています。

通常の帯結びか前結びかは個人の好み、流派の違いなので、

着付で「前結び」を選ぶのは自由ですが、通常の帯結びと比べても難易度は

変わらないというのが結論です。

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