![着物で研修、大倉集古館](https://seika-kimono.com/cms/wp-content/uploads/2022/08/d138157111d9faae8c7ebbc2841437d8.jpg)
連日、10月の着付け講座、お申込み、お問い合わせありがとうございます。
さて、先月のことになりますが、青華きもの学院講師陣で
大倉集古館で開催されていた「芭蕉展」へ研修に行ってきました。
芭蕉布は、沖縄を代表する織物で、戦後、途絶えかけていたのを
長年の研究成果をもとに独自の芭蕉布の作風を確立し、重要無形文化財に
指定されるまでになりました。
平敏子さんは、倉敷で織りの指導にあたっていた外村吉之助さんに
柳宗悦先生の著書「芭蕉布物語」をすすめられ、自分がもともと織っていた
芭蕉布がこんなに素晴らしいものか、と改めて感銘を受け、芭蕉布を何とか
後世に残さなくては!と思いました。
![着付け教室青華きもの学院の着物でお出かけ会の様子です。](https://seika-kimono.com/cms/wp-content/uploads/2022/08/643d10c0a9655c409cc725d1c5cf7f32-1024x1024.jpg)
大倉集古館の前で撮影。
大倉集古館は、ホテルオークラに隣接する美術館で、日本で最初の
私立美術館です。
今回は、1階が資料的価値ある芭蕉布の展示、制作物などが飾られていました。
多くの人が訪れ、芭蕉布に魅入ってました。
柳宗悦先生の著書「芭蕉布物語」もさりげなく展示してあったのですが、
こちらはほぼ皆さんスルー。この本との出会いがなかったら、芭蕉布は、
今残っている形になっていなかった。
柳宗悦先生の民藝運動は、浜田庄司、河井寛次郎、棟方志功などが有名ですが
着物にも着実に影響を与え、柳先生の影響を受けた志村ふくみ先生や、
東京品川で織られている吉野間道の藤山千春先生など、素晴らしいモノづくりを
しておられる方がたくさんおられます。
2階は、平敏子さんと喜如嘉の芭蕉布保存協会で織られた芭蕉布の秀作の展示。
芭蕉布を工芸品の精緻までに昇華させた逸品が拝見でき、幸せでした。
今回の芭蕉布の展示は、かつてない規模で展示され、いつの日にか、
また展示されることがあってほしいと思います。
![着付け教室青華きもの学院の着物でお出かけ会の様子です。](https://seika-kimono.com/cms/wp-content/uploads/2022/08/62f316d2cff52ea82db4bd5dededb2a0-1024x1024.jpg)
展示を見終わって、ホテルオークラでティータイム。
日々、学院での授業や、成人式前撮りの着付けなどがあり、講師が
そろうことはありません。
この日は、来年度に向けたカリキュラムの作成、着付師試験の評価項目、
前撮り着付けの技術など、話が尽きなかったようです。
8月も残りわずかになってまいりました。皆様も体調気を付けて、
暑い夏をのりきっていきましょう。