着物を着る上で、多くの方がぶつかる壁。それが**「帯結び」**です。
「手が後ろに回らない」「形がきれいに整わない」「時間がかかって疲れてしまう」……。
せっかく着物を着たいと思っても、ここで挫折してしまってはもったいないですよね。
そんな着付け初心者さんにぜひ知ってほしい便利なアイテムが、**『改良枕(かいりょうまくら)』**です。
「改良枕」ってなに?
改良枕とは、帯枕と受け台が一体になった着付け小物の一種です。
通常、帯結びは背中で形を作りますが、改良枕を使うと
**「体の前で形を作ってから、リュックのように背負うだけ」**で完成します。
このコンパクトな道具が、帯結びの悩みを解決してくれます。

着付初心者に改良枕がおすすめな4つの理由
目で見て確認できるから安心! 鏡越しに後ろを気にする必要はありません。
自分の目の前で「お太鼓」の形を整えられるので、柄出しも左右のバランスも完璧に仕上がります。腕が疲れにくい! ずっと腕を後ろに上げているのは意外と重労働。
改良枕なら、無理な姿勢をとらなくて済むので、体が楽に感じられます。
四十肩などで肩を痛めている方、身体が固くて手が上がらない方にもおすすめの帯結びです。形が崩れず、一日中キープできる 土台がしっかりしているため、お太鼓の形がしっかりと決まります。
着付初心者にありがちな「だんだん帯が下がってきた……」という心配もありません- 帯にシワがつかず、帯が傷みにくい。改良枕の帯結びは、帯枕に枕に帯を通してから身体に巻くので
手結びと違い、帯を傷めません。礼装の帯結びには特におすすめです。
実際のお稽古風景:改良枕を使った帯結び
青華きもの学院の稽古は、花浅葱コースから瑠璃コースまで改良枕での現代帯結びを学びます。
まずは講師と一緒に、目の前で帯の形を作っていきます。
「こうかな?」と確認しながら進められるので、習得も早いです。
形ができたら、あとはくるっと背中に回して背負うだけ!


理想の「お太鼓結び」が完成!
見てください!この美しい仕上がり。
改良枕を使えば、着付け初心者の方でも
初日からこんなに
綺麗なお太鼓を作ることができます。

まとめ:道具を賢く使って、着物をもっと身近に
「伝統的な結び方をマスターしなきゃ」と気負いすぎる必要はありません。
まずは改良枕のような便利な道具を頼って、
「ひとりで綺麗に着られた!」という成功体験を積み重ねることが、
着物ライフを楽しむ一番の近道です。
慣れてきたら、手結び(道具を使わない方法)に挑戦してみるのも一つの楽しみですよ。
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