
今回は、青華の特徴である「身体整う着付け」と
青華が着物と着付を通して目指していることをお伝えいたします。
現代人は、過度なストレス社会と身体を動かすことが少なくなったことにより
心身の不調を訴えることが劇的に増えました。
単なる寿命だけでなく、健康寿命と呼ばれる「健全に身心が動ける」考え方が
広まり始めました。
現代では過度なストレスと体の不調を改善するために、様々なものが大流行り。
整体、ヨガ、ピラティス、スポーツジム、ストレッチ、サプリ、など列挙すれば
悩みの数だけあるといっても過言でないくらい解決策が溢れています。
しかし、解決していくにも当然、お金と時間が必要です。
お金と時間は、現代人にとってもっとも重要なものになっています。
心身の不調を解決するために、整体、ピラティス、ジム、ストレッチ、サプリetc
を全部行えばお金と時間を際限なく使うことになり現実的ではありません。
ここ近年の受講生で非常に目立つのが、
着付け以前に自分の身体を思うように動かせない人が増えた。
というのが実感でした。
着付けの動作説明をして着付けを行ってもらう際、明らかに体の動きが
悪い人が多く、着付け以前の問題だと感じるようになったのです。
着付といっても何も特別なことはなく、身体動作の一つです。
身体動作である以上、きちんとした正解と合理性があります。
研究していくと
着付の動作には身心を鍛える効果がある。
着物を着ることに身体を整える作用がある。
従来の着付け教室は、着付け小物や着付けの動作だけのものですが、
青華は、着付けも身体操作の一部であるととらえ、より効率よく着付けが学べて
なおかつ身体が整い、鍛えられる。ということを目指します。
着付より先に行うべきこととして姿勢の改善と身体を緩めることを行います。
姿勢の改善
左右の歪み、骨盤の前傾、後傾 重心の位置をチェックした後、あるべき姿に戻す。
身体を緩める。
現代は過度なストレス社会から身を防衛するため、身体が硬直している場合がほとんどです。身体が硬直していると当然ながら、自分の身体を思うように動かすのは難しくなり、
着付けの習得時間も長くなります。姿勢を改善した後、身体を緩めて、着付けの動作を
行いやすくします。
着物を着ることそのものに身体を整える作用があります。
中国の四書五経の中の通義録という医学書に
「草根木皮は小薬、鍼灸は、中薬、飲食衣服は大薬」の記述がみられます。
最も身体によいのは、正しい飲食と快適な衣服を着ることにあると。
皮膚は、人の身体の最大の臓器で、重大な役割をしめています。
その皮膚に接触する衣服は、重要であることです。
最も肌に良いのは、天然繊維とされていてます。
絹、麻、綿を身にまとうことにより皮膚に良い刺激を与えること、
もう一つは、身体の大切な部分を締め付けないことです。
・横隔膜周辺
・腰回り
・手首足首
・太ももとふくらはぎ
上記4か所を締め付けるのは身体によくないとされていますが、
洋服や靴の場合、上記四か所に負担を与えるものも少なくありません。
着物の場合、この4か所に締め付けをなく、身体にとって良い状態
上虚下実を作り出しやすくします。
上虚下実とは上半身の力が抜けていて、下半身の力が充実している状態をさします。
現代の生活は身体を動かすことが格段に減って上半身のみを動かす生活が
身体不調の原因となっています。
着物を着て腹圧を高める。
現代は重いものを持つなどの肉体作業は昔と比べて格段に少ないので
腹圧が使えない人が増えています。着付けは帯を巻く際、お腹をふくらますようにしますので自然と腹圧が高まるようにできている優れた衣服なのです。
着付け以前に姿勢を整え、身体を緩めることから始める。
着付けも身体操作の一環である以上、合理的な動作がある。
着物を着て上虚下実を目指し、腹圧を高める。
を青華は目指しています。次回は、着物と着付の総合芸術を目指して。
を書いていきます。
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