着物を着るにはいくつかの着付け小物が必要です。
帯結びでお太鼓枕を結ぶ際、「お太鼓枕」が必要になります。
着物を着ている方の中には、「お太鼓枕」は必要ない。と主張される方がいます。
今回、着付けにお太鼓枕は必要ないの?について着付け教室が解説いたします。
お太鼓枕は、着付けにおいて帯にお太鼓結びをする際に、
帯の形を美しく保つために使用する道具です。
着付け教室では、お太鼓結びの基本を学ぶ上で欠かせない着付け小物の一つです。
お太鼓枕を使うことで、着付け初心者の方も比較的簡単にお太鼓を作ることができます。
着物を着る方の中には
「着付けにお太鼓枕は必要ありません。」と主張する人もいます。
お太鼓枕が必要ないという方の主張を要約すると以下になります。
昔(江戸時代)の帯結びの際、お太鼓枕なんかしていなかった。
お太鼓枕を使わなくても、お太鼓結びができる。
着付けにお太鼓枕が必要ないと主張する方の主張をまとめると大体、上記の二点に集約できます。
帯が現在の形に近くなってきたのは江戸時代中期から様々な変化を繰り返し
現代の形になってきました。着付けにお太鼓枕が必要ないと主張する方々は、
江戸時代にはお太鼓枕はなかったと主張しています。
しかし、江戸時代は今、我々が着ている着物の形状のものは誰も
着ていなく、そもそも比較対象になりえません。
もう一つの主張として挙げられるのがお太鼓枕を使わなくても、
お太鼓結びは結べる。というものです。
お太鼓枕を使わなくてもお太鼓結びができるというのは、
着付けに慣れるとできるようにはなります。
ただお太鼓枕をしないと、どうしても帯の形が崩れる。
帯姿が綺麗に見えないのである程度きちんと
着物を着たいという方にはおすすめしません。
着付初心者の方は、過激なアドバイスに惑わされず、着付けには
お太鼓枕は必要なものと認識しておいてください。
着付けを始めて、どうしても自分にお太鼓枕は必要ない!
と思えば、使わないのは自由だと思います。
ここからはお太鼓枕について、皆様が気になることを書いていきます。
お太鼓枕には、さまざまな素材と形状があります。
素材としては、スポンジやウレタン、ナイロン、レーヨンなどが一般的です。
一部、正絹もあります。形状は、高さや幅、カーブなどに違いがあり、それぞれ特徴が異なります。
各着付け教室では、一番汎用性の高いお太鼓枕を使用していますので、
そちらを使用するのがおすすめです。
お太鼓枕は大きく分けて、お太鼓枕、変化枕、改良枕の3種類があります。
お太鼓枕
手結びにおいて使用する一番オーソドックスなもの。
素材と形に何十種類があるが汎用性の高いものがおすすめです。
変化枕
振袖の帯結び「ふくら雀」「立て矢」に使用する専用の帯枕。
着付けの際、こちらをお持ちになる方がいますが、変化枕だとお太鼓結びが
できないので要注意です。変化枕はあくまで振袖用と覚えておきましょう。
改良枕
帯結びをする前に、事前に帯の形を作ってから結ぶことができるお太鼓枕の進化系。
腕の上がらない人や、短い帯も結べます。前日にセットしておけば、
当日の着付けも簡単。ちゃんとした着付け教室では手結びと改良枕の帯結びを
両方きちんと指導しています。
着付け初心者におすすめのお太鼓枕は、改良枕です。
腕の上がらない人、短い帯も結べて、事前にセットしておけば、
時短で帯結びができます。手結びと違い、帯を傷めることもありません。
改良枕と手結びが両方できるようになるのがお勧めです。
着付初心者は、着付けの際「お太鼓枕」を使用するのがおススメ。
お太鼓枕の中でも、改良枕を使用するのがお勧めです。
着付け小物のお太鼓枕は、種類もたくさんあり、どれを選べばいいか、
悩むと思います。なるべく汎用性の高いものを選ぶのがお勧めです。
着付け初心者の方は、改良枕から帯結びを覚えると着付けの上達も早くなりますよ。
皆様のお役に立つ過去の記事はこちら。
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