着付け教室、青華きもの学院への
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さて、先日は青華きもの学院、四谷本校にて着付師試験が行われました。
青華きもの学院の着付師試験は、免許状を取得されて瑠璃紺・碧瑠璃コースまで
進まれた生徒さんを対象に、人に着せる実践の着付け技術を図る試験です。
毎週多くの着付けの場に行っていただいており、振袖を販売しているショップさんからも
日々、要請が多いので、人材育成に力を入れています。
公平を期すために、3名それぞれの合格点数と総合点数の両方での採点です。
講師陣は、試験の装いである色無地に礼装の袋帯。
色をつけない、公平であるという証として、青華きもの学院の試験官は、色無地を
着用します。
3級着付師試験の様子です。3級着付師試験は、留袖の着付けです。
現代において、留袖を着付する機会はめったにないのですが、留袖の着付けは礼装の着付けの最も基本として、訪問着の着付けではなく、
留袖の着付けを試験に採用しています。その理由は、留袖には5つの家紋がついているから。
留袖は背面の中央上部につく「背紋」、両後袖の上部につく「袖紋」、両胸につく「抱紋」の5つあり、
着付が上手でないと、家紋の位置がずれてしまいます。逆に言えば、家紋の位置がずれるので試験をする方はきわめてわかりやすい指標になるのです。
他装の着付けだけでなく、青華きもの学院の自装クラス縹クラスの礼装の着付けも留袖の着付けで自装の試験になります。
青華きもの学院の着付師試験は、2~1級、1級更新はすべて振袖の着付けで、時間と技術の難易度が違います。
今ご紹介している写真は、1級着付師更新の試験の様子で、更新試験は、都度「お題」が違います。
試験の採点を控えて待つ様子。
厳正に審査した結果で、合格した人もあり、不合格になった人もあり、それぞれですが、一喜一憂することなく、みなさん、ひたむきに精進されています。
今回、着付師試験でかけられた掛軸は「古今無二路」(ここんにろなし)と読みます。
古今無二路は、上達の道に今も昔も裏技などない。※ 私の解釈です。
you tubeやインスタグラムで着付けも裏技~みたいなものが載っていますが、裏技でもなんでもなく、それでは決して上達しないと思います。
今回の着付師試験でも、試験をする側としても改めて見直しする部分があり、着付師試験の前の、免許状試験までさかのぼって、改善を図っていきます。
大事なのは「技術より所作」